　
　長年、「占術」という運命学を生業としてきた私にとって「ライフエンディング」（終活）はとても身近でつながりが深いものでした。なぜなら、運命・宿命という死生観の中で＂私は何をするために生まれてきたのか？＂という最大の問いがあり、「ライフエンディング」でも＂死ぬまでにやらなきゃいけないことは何だろう？＂という究極の課題があって、異なる二つは真摯に生死と向き合っているという点では同じで、その両方をしっかり見詰めて生きていくことは＂本当の自分を生きる、後悔のない人生＂につながると感じてきたからです。

　近年ではそういった考えを自然な形で自分自身やご相談の仕事などに生かしてきましたが、少子高齢化の時代になり、シングルの人や身内に頼れないといった方の＂ソロ終活＂が社会的に問題視されるようになってきました。私も厳しい老後に立ち向かうお一人さまでありますが（苦笑）、日々の生活で精一杯でも、どうにか自分の人生をちゃんと見詰めていきたいと奮闘中であります。

　そういった＂自分らしく生きるための、自分らしいライフエンディング＂への思いをお持ちの方に少しでも勇気やヒントを与えられるようなサイトづくりがしたいと、この度オープンさせていただきましたが、エールとして私の終活ライフの心の師匠である樹木希林さんのご葬儀で、娘の也哉子さんが挨拶でおっしゃった樹木さんの言葉を添えさせていただきます。

　「おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」　

2019.06